2019年4月8日月曜日

首都大学東京経営学研究科MBAコースの2019年度「経営戦略」のシラバスです。
予定変更があるかもしれませんので、受講生のみなさんは、Kibacoや授業中のお知らせのほうを優先してください。

経営戦略の主要理論を、文献・ケース討議、グループワーク、事例研究を通じて実践と結びつけて学びます。ある企業がどのような範囲で事業を営み、どのような付加価値を生み出すのか。利潤獲得のために他社とどのように競い、協力するのか。自社にしかないものは何であり、これから何ができるようになりたいのか。今はまだ存在しない新しい付加価値を生み出すにはどうしたらよいのか、について議論します。

経営戦略に関する主要な理論を理解し、学んだ概念を企業や社会で起こっている諸問題にあてはめて分析できるようになること、さらには、社会実践において自らフレームワークを構築する力をつけることを目標とします。



経営戦略 (前期I) 水曜5/6)
日程
テーマ
内容(GW:グループワーク)
PW:事前課題
R:Readings
1
410
0.戦略とは何か
I. 事業範囲・ドメイン
戦略とは何か、4つのアプローチ
垂直統合、多角化、事業ドメイン

2
417

II.ポジショニング・アプローチ
GW: 我々は何をする企業か、
競争激化の要因とポジショニングの型- 基本戦略
GW: 業界、ポジショニング分析
PW: 我々は何をする企業か
R: ポーター「競争の戦略」1,2
3
424


価格戦略
GW:業界、ポジショニング、財務諸表分析・発表
GW: 業界・ポジショニング分析準備
R: 戦略の経済学序章6、「ゲーム理論で高める意思決定力」、「コーペティション経営」
4
58
III. 資源アプローチ





IV. ゲーム・アプローチ
リソース・ベースド・ビュー、コア・コンピタンス、コア・リジディティ、生産性フロンティアとオペレーションの効率化
GW:バーニーとポーター「戦略とは何か」
ゲーム理論の基本的な考え方、囚人のジレンマ、繰り返しゲームと協力
R:バーニー「リソース・ベースド・ビュー」、ポーター「戦略とは何か」
PW: バーニー、ポーター設問
5
515
V. エコシステム

ネットワークの外部性、企業間の対立と協力,補完財供給者とプラットフォーム戦略、二面市場、バンドリング戦略、エコシステムのデザイン
GW:コーペティション、二面市場、バンドリング戦略
R: Eisenman他「ツー・サイド・プラットフォーム戦略」、吉川「バンドリングの新潮流」
PW:二面市場、バンドリング戦略の設問
6
522

VI. 動的能力アプローチ (1)DC、学習、創発
GW: エコシステム設計
ダイナミックケイパビリティ、柔軟性と機動性を保つ、組織学習、創発
R: Adner『ワイドレンズ』4章
GW:エコシステムのデザインの準備
7
529
VI. 動的能力アプローチ (2)創造
デザイン思考、ナラティブアプローチ、ブルー・オーシャン戦略
GW:戦略キャンバス
R:「デザイン原則を組織に応用する」
「バリュー・ブレークスルー・マーケティング」
8
65
期末レポート中間発表
まとめ

授業全体のReadings: 戦略の経済学序,2,3章、経営事例の物語分析、ビジネススクールで教える経営分析

変更がある可能性があるので、授業中の連絡、Kibacoに注意すること。